■ストーリー■俺の願いは、“家族みんなで初詣”。そしてもうひとつ……　こちらも万札で叶えられるようなものじゃない。大晦日--　多くの人が家族と過ごすであろうその日は、霧島家　にとっても例外ではない。主人公・霧島優樹に至っては、友人からの誘いを断るほどに待ちわびた日であった。なぜなら、同じ家で暮らしているのになかなか顔を合わせられない姉たちや、実家を出た姉も久々に帰ってきて家族全員が揃うからだ。そして迎えた家族水入らずの元旦。　年頃の女性が集いお酒も入ると、始まってくるのが恋愛話。お姉ちゃんのことが大好きな優樹にとっては、考えたくないし聞きたくもない話だ。そこでずっと計画していた　“家族みんなで初詣”　を提案した優樹だったが、次女・立華の　「女同士（＋弟）で恋バナしよう」　の一言に潰され、そのまま女子会に付き合わされてしまうことに。本格的に恋バナが始まってしまい、激しくなっていく内容に限界を感じてきた頃。不意に話を振られた優樹は、ちょっとした反抗心から　「彼女がいる」　と嘘をついてしまう。「俺もそうだけど、彼氏なんてヤることしか考えてない。　だからやめとけ」（お姉ちゃん、ボクより先に彼氏作って遠くに行かないで！）秘めた想いを含んだ言葉も重ねて発してみたものの、姉たちはその想いに気付くどころか　「弟に先を越された！」　と思い、再びバラバラになりつつある家族。“家族揃って暮らせますように”果たして、優樹はこの願いを叶えることができるのか？