原作・「艦隊これくしょん」より。
敵の空襲によって負傷した鬼怒たちをかろうじて救い出し、力を使い果たした青葉はその場に倒れ込んでしまう。再び個室で目を覚ました青葉。夕張は涙を浮かべ、無言のうちに叱責し、迎え入れる。新たな力を求め己を鍛える者、傷を癒すためつかの間の憩いと共にする者を、隔てなく空は静かに見守る。しかし鬼怒たちとの別れの後、かつてともに南の海で戦った綾波と朧が心身に大きな傷を負って島に運び込まれてくる。心はもはや決して穏やかではなく、ただ暖かな時間を紡ごうとする青葉たちだったが、近海エリアのレーダーが水上航行体の反応を示す。それに引き寄せられるように綾波は目を覚まし、病棟の壁を突き破って海へ飛び出してしまう。追いすがる少女と妖精たち。そして願いを裏切って現れたのは、最凶の敵だった…。静かな海を求めてひた駆ける子供たちの戦闘群像劇第3章。巡洋艦青葉、終焉す。