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安倍晴明記(安倍晴明物語) 三 翻刻・現代語訳
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長年愛されている陰陽師安倍晴明のイメージは、物語としての虚像が膨らんで、現在、固定化された観があり、実像がなかなか見えません。
そこで昔の記述を探ってみると、鎌倉時代の鴨長明は仏教説話集『発心集』の中で、晴明の事を「晴明と云ひて、神如なる陰陽師ありける(神のごとき通力を具えた陰陽師がいました)」と書いています。
また、史実としては、平安時代の日記である『小右記』、『権記』などには安倍晴明の実際の仕事ぶりが分かる記述があります。例えば、花山天皇、一条天皇、藤原実資、道長との関わりで執り行なった祈祷、反閇などの儀式です。本書では、そういった多くの関係史料を原文や現代語訳と共に紹介しております。
今回も、古典『安倍晴明記』第一巻、第二巻に引き続き、丁寧に翻刻・現代語訳してまいりました。特に、この第三巻では、平安貴族の生活を背景に、安倍晴明の実像により近づいて頂けることと思います。