紳士淑女が大好きな、よくある、定番のお菓子にだって。
お菓子なだけに、おかしなことは、よくあるものだとか。

代わり映えのないある日、妹のイオリと暮らす俺の元に、
イオリの友達であるイマリという女の子が相談に訪れた。

聞けばイマリは、ストーカーの●●に遭っているらしい。
俺はイマリの護衛を引き受けることになったのだが……。

おかしなことは、お菓子だけには、限らないらしくって。
俺の妹と、俺の妹の友達とで、俺の日常は変化していく。

そう、これは、チョコレートと俺とビスケットとの物語。
チョコレートとビスケットに板挟みの俺はこう思うんだ。

――変態な俺は、紳士にならざるを得ないなあ……って。