内陸決戦戦力への重点投資は妥当なのだろうか。隊員数で8万人以上、戦車600両、野砲400門の整備維持は妥当だろうか?　
　不適当である。防衛支出における優先順位の設定として明らかに誤っているからである。その理由は次の3つ、問題解決に寄与しないこと、非現実的であること、防衛資源を圧迫していることである。
まえがきは「理系はなぜ正確に騙されるのか」、あとがきは「地動説ノ儀ハ堅ク御制禁ノ事」。表1-4を含めて28ページである。筆者は軍事ライターの文谷数重。