軍事用シミュレータは、シミュレーションする粒度(部隊の単位など)に応じてLive、Virtual、Constructiveという3種類に分類され、数多くのシミュレーションシステム(シミュレータと呼びます)が開発されてきました。しかし、コンピュータの性能や予算の関係などから、しばしばConstructiveのシミュレータではリアリティにかける局面が演習中に発生することがあります。
この同人誌では、それら個別のシミュレーションを相互接続し、よりリアルな訓練演習へ多くの参加者が一度に参加するLive, Virtual, Constructive、略してLVCの概念を紹介します。また、海自・米海軍の共同訓練であるFST-JをVC訓練の実際の例として紹介し、システム構成などについて解説します。