原作:「艦隊これくしょん-艦これ-」より。
三咲穣ヶ島に心身を傷めた艦娘たちを受け入れる日がやってきたにもかかわらず、メンバーは心の持ち方を定められず、加賀と金剛は小さな言い争いから取っ組み合いの喧嘩を始めてしまう。見かねた提督は金剛を和室に連れ込み、心に大切なものが欠落していると強く諭し、一方加賀には意外な人物が寄り添っていくのだった…。
戸惑いながらも歩みだした穣ヶ島。静かな日々は傷病者たちを、時に自分たち自身をも癒していく。
年が明け、春が過ぎ、日差しの強くなる頃、しかし悲報が届く。第八艦隊敗北。妹を失った青葉の慟哭に島は揺れる。出来る事はこれまで通り静かな日常を紡いでいく事だけ…やがて青葉も少しずつ立ち上がり始めた矢先、叢雲たち銚子分隊の水雷班が空襲を受け、かろうじて加賀や金剛、青葉たちに救われる。治療と調整のために仲間と共に穣ヶ島に停泊する叢雲は、数か月前不思議な印象を残していた提督に接近するのだった。
静かな海を求めて戦う少女たちの物語、ついに初期艦たちの秘密が語られる。
※本章は膨大なページ数の為、上下巻構成となっています。