【あらすじ】
帝国が領土拡張を図る争いの世。大軍勢に一人対峙する絶世の美女がいた。黄金の艶髪。括れた細腰。輝く紫眼――名をローズメイ=ダークサント。その正体は、かつて醜く太った容姿と王国最強の武勇で名を轟かせた「醜女将軍」。婚約者に嫌われ命を散らしたにもかかわらず、神の気まぐれで美しく蘇った伝説の女武人であった!　国も部下も何もかも失った彼女を突き動かしたのは、その誇りのみ。「すべて失った程度で、弱き者を守る生き方を変えられない」。その志はならず者や敵将の心さえも打ち、配下に志願する者が次々と現れる。少女を襲う龍を殴り倒しては、民を虐げる貴族を殲滅。やがて噂が噂を呼び、祖国の仇の帝国にも目をつけられることになり――?　美貌を頼る気まるでなし。傾国の美女(物理)の戦記物語開幕!