マエリベリー・ハーンのもとに届いた一通のメッセージ。
差出人は酉京都政府直轄の機関・境界管理局だった。
かねてより結界暴きを繰り返していた秘封倶楽部のふたりは紆余曲折の末、彼らに身柄を拘束されてしまう。
連行された先は管理局本部ビル。当然、犯罪者として尋問を受けるものと考えていた蓮子とメリーだったが、意外なことに司法手続きが行われることはなく、ふたりは管理局最上階の一室に通される。
息を呑む蓮子とメリー。
ガラスの壁の向こうに眠っていたのは、存在するはずのないもうひとりのマエリベリー・ハーンだった。