白玉楼の庭師として祖父の後を継いでからはや数年。
日々薄れゆく祖父の記憶を記録に残すべく魂魄妖夢は筆を執り、庭を見て思ったことをただつらつらと書き連ねてゆく。
先代が作った庭とか、他の誰かが作った庭とか、そういうのはあまり関係なく、ただその時に感じたことをつらつらと。
半人前庭師が記す胡乱な手記に、読み人は何を見るものか。
そんな胡乱な短編四本を収録。