〈楽園の素敵な巫女〉ののほほんとした日常とちょっとした異変を描く〈博麗霊夢の日々〉シリーズ、第13弾の作品です。1冊ごとに完結しているので、どの作品からでもお楽しみいただけます。今回のテーマは友情、でしょうか。博麗神社に夜な夜な忍び込んでくる怪しい人影があります。青娥娘々こと霍青娥です。その行動にはどうやら目的があるようなのですが。生者と死者の境界を越えて活動し続ける青娥と従者・宮古芳香の関係を描いた「霍青娥がごめんあそばせ」で話は始まります。次の「チルノ、御免蒙る」は氷精とキョンシーの出会いを描いた寸劇。噛み合わない会話をお楽しみください。最後は表題作「博麗霊夢、ごめんなさい」です。またも幻想郷を見舞った異常事態は、ごく小さな出来事に端を発したものでした。それが大ごとになっていき、最後はやはり博麗の巫女の出番となります。八雲紫でも手に負えない異変の真実とは。博麗霊夢はとにかくかっこいいのが好き、という方にぜひ読んでいただきたいと思います。装丁はいつもの通り、〈赤色バニラ〉くまさんです。