【あらすじ】
チャンネル登録者数300万超え! しかし、今日も部屋の中。
大人気ゲーム実況者・ポッキーの初エッセイ爆誕!

13歳でゲーム実況をはじめ、プレイしたゲームは数知れず。
ゲーム実況歴10年を超えるポッキーの生い立ちからシュールすぎる日常が集約!
人見知りのトリガー、ゲーム実況での苦難、少年時代など...知られざるポッキーの姿がここに明かされる。


<収録予定内容>
CHAPTER1 旅立ちの日まで
CHAPTER2 人見知り、今日も実況します
CHAPTER3 青春、孤高たれ
CHAPTER4 ぼくものがたり
CHAPTER5 エンディングにはまだはやい


外は雲一つない快晴である。
最近オープンした小洒落たカフェに赴いて、川沿いのテラス席に腰を下ろす。
焙煎と豆への鮮度をこだわっているという1杯700円はする少し高めのコーヒーを頼み、
緑豊かな景色を堪能していると、目の前の恋人が楽しそうに話しかけてくる。
そうした眩しい光景が世界中で繰り広げられているというのに、
あいにく僕は薄暗い部屋の中、モニターとにらめっこしている。
外に出るのが嫌いとか一人が好きなどと嘘をつくつもりはない。
ただ、外に出る理由もなければ、大抵のことは家の中で出来てしまうため必要性を感じないのだ。
仕事は部屋の中でできる。物が壊れたら、通販で購入できる。お腹が空いたら、Uber Eatsで頼めばいい。
悲しいことに、世界が便利に加速するにつれ、僕の人見知りは年々強化されている(続)