【あらすじ】
日本から異世界の公爵家に転生した元数学者の少年・ルオ。五歳の時、魔力こそが全てのこの世界において、魔力が無いという診断を受けた彼は父の怒りを買い、遠い分家に預けられることとなる。肩身の狭い思いをしながらもやがて十五歳となったルオは、独学で研究を重ね、数学の知識を活用して「劣等魔力」という新たな力に覚醒。魔力に優れた分家の長女・フレアに勝負を挑み、自らの力を認めさせる。さらには、共にのし上がろうと分家の養父母に持ち掛け、見事仲間に引き入れるのだった。その後、ルオは偽の身分を使って都にある士官学校の入学試験に挑戦し、実戦試験で同期の強豪を打ち負かしていく。ダークホース出現の噂は、やがてルオを捨てた実父の耳にも届き、因縁の対決へとつながっていく――