※本作品には●●、流血、性的な描写、精神的苦痛を伴うシーンが含まれます。
　過激な表現に抵抗がある方はご購入をお控えください。
　また、登場人物の倫理観は一般的なものと大きく異なりますが、あくまでもフィクションとしてお楽しみ下さいませ。

退屈と虚無に苛まれた二人の男が織りなす、狂気と快楽の短編集。
傲慢で残忍なバクラと、挑発的かつ従順な闇マリクが繰り広げる過激な遊戯は正気と狂気の境界を揺さぶり、
痛みと欲望が交錯するダークな世界で彼らは互いを玩具とし、闇に溶けていく。
そして表マリクは、一つの形としての罰の手を取り……
背徳的な美しさと詩的な文体が織りなす、インモラルな世界と共犯的共鳴による共依存の一種を貴方へ。


各話紹介

第一話「暇潰しは、仮初の死で彩って」
雪の降る静寂の中、退屈に苛まれたバクラが闇のマリクを玩具に選び、過激な遊戯を始める。
全てが仮初の世界では内臓までも遊び道具へと変わり、痛みと快楽が交錯する狂宴が幕を開ける。

第二話「誰を哀れと言ふのかと」
バクラと闇マリクの歪んだ関係がさらに深まる一夜。
挑発と支配が交錯する中、二人は互いを貪り、虚無を埋めるための熱に溺れていく。
哀れなのは誰なのか、その答えは闇の中。

第三話「闇に溶けるは、熱の華」
気紛れに始まった行為は、「その言葉を言わせたい」欲から、野外での情事に発展。
フェンスに押し付けられたマリクをバクラが貪り、夜の闇に溶ける二人の姿が鮮烈に描かれる。
支配と●●の境界が曖昧になっていく世界で、互いが求めたものとは…?

第四話「せめて悪夢でも見れるなら」
表マリクの見た夢は、バクラの手によって残酷な悪夢へと。
様々な方法で与えられる苦痛を受け入れるその胸の内とは…?
表マリクにとっては、悪夢だけが「救い」や「刺激」であり、
どうにもできない日常に色を添える唯一の手段なのか否か。