前年の新学期より、ナーサリー・スクールに通い始めたリヴァイとミケにとって、その年の夏は初めて迎える夏休み。英国では、日中の気温も穏やかで日没も遅く、降雨の少ない夏場は、一年の中で最も観光に適した季節と言えます。
常であれば、繁忙期に多忙を極めるリヴァイの祖父ですが、その彼が、ミケの家族も連れニ週間に及ぶ、一族の故郷を巡る旅に出ることを宣言したことから幼い二人は大喜びです。
最初の目的地であるエディンバラでは、アーサーズ・シートからの絶景に感動したり、エディンバラ城で一族の家宝と対面したり、幼い二人は終始大興奮です。
そして、次の目的地インバネスでは、ネス湖でネッシーの秘密を知ったりと、充実した日々を送ります。いよいよ旅の終わりを目前に控えたある日、スカイ島への観光を前に、リヴァイは忽然と姿を消してしまいます。親友のミケを始め家族が心配をする中、彼は一人〝妖精の王〟に招かれ彼等の国を訪れていたのです…
小さなリヴァイが体験した、ひと夏の旅の思い出に、何故彼が若くして一族最強の魔術師と呼ばれるまでに至ったのか?
その原点とも言える逸話を収めた「Yankee Goes To Scotland!」シリーズ番外編!